第46章 藤原修一が疑いを感じる

水原寧々は何か後ろめたいことをしているような気持ちになり、突然目を開いた藤原修一に驚いてしまった。

「わ、私、わざと覗いたわけじゃないの」水原寧々は伸ばしかけた手を引っ込め、背中に隠した。まるで悪いことをした子どものように。

ソファに横たわったまま動かない藤原修一は、深い瞳で彼女を見つめた。「僕たちは夫婦だよ。君が僕の寝顔を見るのは当然の権利さ。好きなら、毎日見てもいいんだよ」

毎日見る……

それって、一緒に寝るということ?

藤原修一の言葉の裏には、別々の部屋で寝るのをやめようという暗示があるの?

水原寧々は乾いた笑いを漏らし、その話題には触れなかった。「どうしてここで寝てたの?...

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